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Posted by ミリタリーブログ  at 

2015年06月07日

トルコ海軍フリゲート艦ゲディズ (TCG GEDIZ, F-495)

木曜に横浜で研修があり「やった!経費で東京へ行けるぞ!!」という事で、次の日の金曜は関西へ帰らず有給休暇にして晴海ふ頭へ行き、入港して来たトルコ海軍フリゲート艦「TCG ゲディズ」を見学して来ました。

いや、去年に奈良・和歌山を一泊ドライブしてきた時、前から訪れたかったエルトゥールル号殉難将士慰霊碑とトルコ記念館に行ってから、にわかにトルコやオスマン帝国に興味を持ったのですね。
で、ツイッターとかでアンテナを伸ばしてたわけです。


港に翻る、トルコと日本の国旗。
双方、白と赤のコントラストで、美しい。







中を見て歩いてて、英語の表示板が所々に残っているので
「これ、米軍の供与艦艇か払い下げ艦じゃないの?」
と思い、もらったパンフレット読んだら、やっぱりそうでした。

G級フリゲート
http://ja.wikipedia.org/wiki/G%E7%B4%9A%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%88


「先に敵を見つけさえすれば、もうこっちのもの。後はミサイルにお任せだ!」
(30年前のテレ東の番組より)


外から見ると、もう最近では旧式になったMk13ミサイルランチャーが目立つので「それしか無いのか」と思ったら、Mk41垂直発射ミサイルシステムも付いてたのね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/Mk_13_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB%E7%99%BA%E5%B0%84%E6%A9%9F)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Mk_41_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB%E7%99%BA%E5%B0%84%E6%A9%9F)


「それを叩き落とすのが、近接防御火力である。
イタリア製のオットーメララ・3インチ砲の連射。一分間に60発!」
(30年前のテレ東の番組より)


もう西側中・小型艦艇の備砲のスタンダードとしてすっかり定着した、オットーメララ社の76ミリ速射砲。
昔は「3インチ速射砲」って言ったのに、最近は言わんのね。
マニアの人が「3インチ?」って聞いたら、トルコ士官に「それ違う」って言われてた・・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A9_76_mm_%E7%A0%B2


この絵ですが、今から丁度100年前、第一次大戦のガリポリの戦い(トルコでは「チャナッカレの戦い」と言う)での英雄、シェイット伍長です。
彼は、英仏艦隊と沿岸要塞との間での砲撃戦の際、多くの同僚が艦砲射撃の着弾で倒れる中、揚弾器具を用いず一人で275kgもある砲弾を後ろ手で担ぎ、要塞砲へ運び揚げたと言われます。
チャナッカレの戦いを描いた映画やマンガによく登場します。
http://tr.wikipedia.org/wiki/Seyit_Ali_%C3%87abuk
https://www.youtube.com/watch?v=2k3fj__qwNM
https://www.youtube.com/watch?v=X9z-Sq1UyJw
https://www.youtube.com/watch?v=u9OlJVf47pM

っていうか、向こうの国にも「アニメンタリー・決断」みたいなの有んのね・・・

さて、イスタンブールの軍事博物館では、この戦いで使われたクルップ社製の要塞砲が置いてあり、近年、その砲側に砲弾を担ぐ彼の銅像が置かれました。
同博物館所属のオスマン軍楽隊「メフテル」が毎日演奏を行うところでもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=kpOl4kxgD1c&index=10&list=RDJqFNIdxHYYY



射撃指揮装置、かな?


「そして、20ミリバルカン・ファランクスは、一分間に3000発の弾幕でミサイルを撃ち落とす。
ミサイル万能の時代に、ガトリング砲が男を挙げる!」
(30年前のry


個艦防御機関砲 ファランクス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B9_(%E7%81%AB%E5%99%A8)





自爆ボート攻撃や臨検時に対応して、片側に二挺ずつ装備されているMG3機関銃。
トルコのライセンス生産品ですかね? 刻印からして。
しかし、着けっぱなのだから仕方ないですが、錆が・・・
40mmレールが付いたのが一丁だけ有りました。




M2重機関銃。
防盾の裏側に、対艦ミサイルがどういう挙動で艦に突っ込んでくるのか等が図示されている。
まさかこの機関銃で打ち落とせるものではないけれど、警戒要員としては知っておかねばならぬ事なのでしょうね。


武装兵。

G3小銃は陸軍では更新が進んでいますが、海軍ではまだまだ現役なのでしょうね。
短靴履いて、黒の靴下でズボンの裾をまとめている様は、日本の町工場の職工さんみたいでした。


H&Kの短機関銃持った下士官は臨検隊員でしょうか?
しかし、これも薄く錆が・・・銃口に人差し指突っ込んでるしw







艦砲見ていたら、ずすずいっと格納庫から引き出されて来た対潜ヘリ。





おまけ。
omake0
海上保安官が拳銃携帯しているの初めて見た。

おまけ1
見学時に頂いた配布物。
エルトゥールル号遭難事件の顛末が書かれた本、エルトゥールル号のステッカーとしおり、TCGゲディズのパンフレット、エスコート艦である護衛艦たかなみのパンフレット。


顛末本の裏表紙

え!?
そこが横浜・・・?







  


Posted by 77SF  at 22:31Comments(0)Osmanlı & Turkey